カークランド　4アソートビール　ハンドクラフテッドエールズ

カークランド　4アソートビール　ハンドクラフテッドエールズ　24本
購入時価格　3,868円

以前、MONOQLO3月号に掲載させて頂いた時に雑誌を読んでいてめちゃくちゃ気になっていた商品。カークランドシグネチャーブランドの瓶ビールです。MONOQLOは辛口批評でお馴染みの雑誌なのですが、その中でも抜群に評価が良かった商品だったので、見かけたらずっと買ってみたいなぁと思っていました。

が、なぜか店頭に並ぶのはけっこう稀なんですよねー。コストコのブランドなのに常に置いてあるわけでは無いらしく、並んだなら並んだで飛ぶように売れる人気商品らしいです。

その日は運がよく、たまたま試飲販売がされていました。店員さんも中々入荷する商品じゃないから次はいつ入るかわかりませーんな口ぶりでレア的な雰囲気をかもし出されていたので、迷わず購入しました。

エールというビールは、今回このビールを購入して初めて知ったのですが、上面発酵で醸造されるビールの名称らしいです。EU、アメリカ、カナダなどの地ビールとして一般的に飲まれているビールとのこと。

日本でビールといえば、大抵がドライとかラガーとかが主流で、基本的にはキンキンに冷やして飲み、いわゆる喉越しを楽しむものなのですが、エールビールというのはワインのように、香りや甘みコクなどを楽しむことに重点が置かれ、冷やさずに常温でまったりゆっくりチビチビ飲む、というのが主流らしいです。冷やさないビールって・・・何だか想像が付かないんだけど、世界から見れば冷やさないビールも決して珍しくないとか。

ハンドクラフテッドエールズは、4種類のビールが6本ずつ、計24本入っていました。4本ともそれぞれテイストが異なり、それぞれの味わいがあるとのことです。箱入りで売られているビールでラインナップが異なるものが1セットで梱包されているのってけっこう珍しいですよね。なんか面白い。

左からベルシアンホワイト、ペールエール、アンバーエール、インディア・ペールエールです。ラベルで色分けされていて、絵柄も微妙に違います。1本354mlの小さな瓶です。見た目もなんとなくお洒落な感じ。

価格で言うと1本161円です。日本の缶ビールとほとんど変わらない量でこの価格は絶対安いですよね。正真正銘のビールが価格帯だけは発泡酒レベルですもんね。。味さえ気に入れば絶対お得だと思います。

えーと、コストコ通を読んで下さっている方はご承知かもしれませんが、我々夫婦はあまりお酒を飲みません。グラス1杯ずつ位である程度満足してしまうタイプです。

というわけで本来の意味でお酒の味がちゃんとわかるわけでは無いので、正直、味をきちんと正確にレポートできるかちょっと不安です。

陳腐な表現しかできなくて申し訳無いのですが、私と旦那氏がテイスティング（！言ってみた！）して感じたまま書かせていただきますが、間違っていたらごめんなさい。。お酒好きの通な方にとっては参考にならないかもしれませんが、購入しようか気になっているという方の少しでもお役に立てれば良いなぁ。

とはいえ、せっかく4種類あるのでそれぞれ並べて飲み比べてみたほうが違いがわかりやすいかと思い、かなり無謀かと思いましたが1本ずつ全て開封して比較してみることにしました。

とりあえず、グラスに注いでみました。注いだ時はちゃんと泡も立ちましたが、日本のビールのようなアワアワにはならず、全体的にすぐに消えてしまったような気がします。

順番は先程と同じく、左から、ベルシアンホワイト、ペールエール、アンバーエール、インディア・ペールエールです。

それぞれで色や濁りが全然違って面白い！これだけでもう全然違うビールってことがわかります。香りもそれぞれ全然違います。

ちなみにこの順番はコストコの試飲販売のスタッフさんに苦味やコクがだんだん強くなる順番として教えてもらったものです。

右へ行くほど苦味やコクが強くなります。見た目だけで言うと、一番濃い色のものは右から2番目のアンバーエールですね。圧倒的に薄いのはベルシアンホワイトでした。

ここからは、それぞれ飲み比べてみた感想です。商品説明もありましたので一緒に記載しておきます。

ベルジアンホワイト

ベルギースタイルのオレンジの皮などで香り漬けされた無濾過のビールです。ビールの中の白い浮遊物はビール酵母（イースト菌）で、人体に全く影響はございませんので安心してお召し上がり下さい。

原材料：麦芽、小麦、オーツ麦、コリアンダー、オレンジピール、ホップ。　アルコール分：5.5％

薄いブルーのラベルです。色も比較的薄く、無濾過ということで透明度が低く若干濁っていました。

なんとなくフルーティーな風味があってビールっぽくないです。クセが無くゴクゴク飲めて喉の渇きが癒えそう。喉を通過した後にわずかに舌に残るピリピリ感が心地良いです。アジア圏に旅行に行った時に飲む現地のビールに近い感覚がありました。

ちなみにスタッフさんは、このビールが女性には一番人気だとおっしゃっていました。私も結構好きでしたが、純粋にビール好きな人にとってはどうかな？邪道というか、ビールの独特な特徴を省いたような感じなので、逆にビールが苦手な人には好まれそうです。ちなみに旦那氏はベルジアンホワイトが一番好きだと言ってました。

ペールエール

クラシックなアメリカンのペールエールです。豊かな香りと苦味をお楽しみ下さい。

原材料：麦芽、ホップ　アルコール分：5.5％

濃いエメラルドブルーのラベルです。海外では最も一般的に出回っているビールの一つとのことです。

飲んだ時のキリッとした爽快感が日本のビールに近い感じで私はこれが一番好きな味でした。ただ、日本のビールではあまり感じない麦芽の香りが強いです。口当たりが良く、ほどよい苦味で飲みやすいビールだと思いました。４つの種類の中では1番初めの１杯として飲みたいのがこのビールだな、という感想でした。

アンバーエール

モルトはイングランド産、ホップはワシントン州のヤキマヴァレー産を使用し、モルトとホップのバランスが良く、ローストされたリッチなモルトの味わいは格別です。

・・・全然意味がわかりません。ていうかモルトって何？

と思って調べてみたら麦芽のことらしい。いかにビールを知らないかがよく分かる私の知識・・・。

原材料：麦芽、ホップ　アルコール分：6.0％

茶色のラベルのビールです。濃い色合いですが、若干赤味がかった深みのある茶色です。４つのビールの中で唯一甘い香りがしました。

しっかりとした濃厚なコクと苦味、舌に残る渋みがありますが、どことなく口当たりがマイルドで、まるで赤ワインのような風味があります。MONOQLOには「食後にナッツをつまみながらゆっくり味わいたいビール」と書かれていましたが、私はむしろ肉料理と一緒に飲みたい感じがしました。

コストコの店員さんは日本のエビスビールに近い味わいとおっしゃってました。エビスビールよりももっと濃い感じですね。何れにしても日本でいう高い値段のビールって感じの味です。

インディアペールエール

IPAと呼ばれるこのビールは、様々なポップを使用した香り高いビール。アルコール度数も高い。通称BIG　BEERとも呼ばれる。

原材料：麦芽・ホップ　アルコール分：6.5％

緑のラベルのビールです。麦茶のように濃い色です。口にいれた瞬間からうぉぉ！ビールだ！強ぇ！という感じです。

ビール特有の苦味、渋みがガツンと来てクセも強い、いかにも地ビールな雰囲気があります。ホップだけではなく、なんとなく焦げたような香ばしい苦味というか、なんとも言えない複雑な風味がある大人なビールです。ビール党の方は美味しく頂けるのだと思います。

コストコの店員さんいわく、ビール好きの男性には一番人気の商品らしいです。。決して飲めないわけではないのですが大人な味わいが私にとってはちょっと飲みにくく、コップ1杯をチビチビ嗜む感じで頂きました。

総評として。

あー酔っ払いましたー・・・思えば家でこんなにビールの味を飲み比べられるのって超贅沢ですよねー！幸せー(*´∀｀*)

やっぱり全体的に日本で飲むビールとは違う印象です。ビールはキンキンに冷やして喉越しを楽しむ！というよりも、香りや深いコク、味わいを楽しむような感じだと思います。

嗜好品なので好き嫌いはあるかもしれませんが、私はインディアペールエール以外は全部美味しく飲むことができて好きでした。インディアペールエールは大人過ぎたのですが、ビール好きの友人用になど、需要はありそうです。

ということでこの商品自体は購入して良かったですし、また買いたいと思いました。日本では馴染みの無いビールでも人気がある理由がなんとなく分かるような気がします。

特に我々夫婦はお酒をガンガン飲むタイプでは無いので、瓶1本で2つのグラスに丁度良く注げるこのサイズも気に入っています。

４種類のそれぞれのテイストに合わせて料理やおつまみなどを選んだりして楽しめそうです。

おすすめ度：★★★★