活じめ黒瀬ぶり　一本丸々食べつくす！

昨日（活じめ黒瀬ぶり　丸物）の続きです。

トロ箱に入れたまま実家へ運び、ブリ祭り開催〜！！

3年連続でカニ祭りでしたので「今年はカニが無いんだ・・・」と最初は皆ガッカリしていた様子だったのですが、巨大なこの魚を見るや大興奮！！

いつも一緒に年末を過ごす義理姉家族は、全員刺身が大好きで、いつも食卓に出すと取り合いになってしまうとのことだったのですが、これなら刺身だけでお腹いっぱい食べられる！

メニューについては皆で色々と相談した結果、まずは定番のお刺身と以前読者様に教えてもらった「ぶりしゃぶ」をメインとして組み立てることに。

ぶりしゃぶという食べ方はあまり九州の方ではメジャーではなく、9人の中で食べたことがあるという人は誰もいなかったのですが、味ぽんのCMで唐沢寿明さんが「ぶりっていうのはなー」と言いながら、ブリの切り身をつまみ上げ、お湯にしゃぶしゃぶとくぐらせて食べていたのがとっても美味しそうで、いつか実践したいと思っていたんです。

というわけで早速調理開始！すでに2枚におろされていたので、義理姉と半身ずつそれぞれ下ごしらえを始めました。鱗を丁寧に取り、三枚に卸すべく中骨を取り、皮を剥ぎます。

半身だけでも半端無い大きさでして、まな板はごく一般的な家庭用まな板なのではみ出してしまいましてね・・・とにかく、家庭用の色々なキッチンツールのサイズが全然ブリのサイズに合っていませんでしたね^^;　おかげで一つ一つが大掛かりです。

ぶりかまを取るべく、首の付根から腹びれ部分にむかって三角に切り取ったのですが、これがまぁ〜〜巨大！切り方、本当にこれで合ってる？身が付き過ぎたんじゃない？と疑いたくなるほどのビッグサイズ。

コストコで販売されているぶりかまも何度か買って食べたことがあるのですが、間違いなく今回のかまが一番最大級です。一匹の魚から2つ取れる為、もちろん2つ。これはやはりガッツリ塩を振ってシンプルに塩焼きでしょう！酒のつまみだ〜！

がんばって取ったぶりさく。さすがにお店屋さんのような綺麗な切り方はできませんが、家族で楽しむ用としては充分でしょ？脂のノリ具合がよくわかります。

このさくで背中の一部ですよ。お刺身にできる身の分量で言えば、全体量の1/8といったところですかねー。まだまだタップリです！

そうこうしている間に、家族が皆わらわらとキッチンに集まってきました。「お刺身切ってみたい！」と、普段包丁を持たない人までも順番に包丁を持って、楽しみながらカットしていきました。

めっちゃ綺麗に切れた時はおぉぉ〜〜！！と歓声があがったり、所々で写真を撮ったりしてまさに参加型解体ショーな雰囲気。笑

どーん！！お刺身〜！！なんとまぁ美しや〜(*´ｪ`*)

すごいー！！これ大皿全部ブリですよー！量が多すぎて全くあしらいを添えるスペースもありませんでした！ちなみにこれで全体量の1/4位です。色艶良く、全体的に白っぽい色合いなのは脂がたっぷり乗っている証拠！血合いの色まで綺麗なのは新鮮さの証ですよねー。

せっかく自分でお刺身をカットできるのだからということで、それぞれの好みに応じてカットしていったのですが、ほとんどが分厚い刺身ばっかりになってしまいました。

なんとも贅沢な感じがするのですが、なかなかお店じゃこういう厚みのある刺身は食べられませんからね。ブリしゃぶ用には油の少なそうなところをお刺身のおおよそ半分位の厚みで切り分けました。

というわけでまずはわさび醤油で刺身！

これがめっっっちゃ美味しい～～～！！身がめっっっちゃ甘い～～(=^･^=)

解体ショーと称してもたもた調理してしまい、また素人の包丁さばきでぶりの身が崩れ、臭みが出ちゃうかも？！なんて心配していましたが、そんなものは全く問題にならないほど新鮮そのもの！

臭みはまったくなく、脂は醤油を弾くほどノリノリ！にもかかわらず、しっかり身が締まっていて美味しい！！

あまりの美味しさに話も途切れがちとなり、皆で身を乗り出しながら競うようにお箸だけがせっせと動いておりました。

そして本命のブリしゃぶ！（ごめんなさい！食べるのに夢中だったので写真はありません。。）

昆布出汁の中で数ターン、しゃぶしゃぶとぶりを泳がせると、あざやかなピンク色がフワッと白い色へと変わります。それをスッと引き上げポン酢醤油へ！

ぐあぁぁー！これ最高すぎ！！(ﾟ∀ﾟ)

お刺身とはまた違った味わいで、表面のフワッ！ホロッ！とした身からジュワッと旨味が染みだしてきて口いっぱいに広がります！

お湯に付けることで適度に脂が落ちてあっさりと食べやすくなるんでしょうね〜。刺身よりもブリしゃぶの方がどんどん食べられるような感覚でお箸が止まらない！！

また、ポン酢しょうゆがブリと相性抜群！ネギや大根おろしなどを巻いて食べると、ブリの濃厚さと野菜のさっぱりさが絶妙なハーモニーを醸し出し、これまた絶品！

そして驚くことに、ブリしゃぶ用の薄い切り身よりも、刺身用に作った厚切りでしゃぶしゃぶした方がさらに美味しいんですよ！後半はずーっと厚切りでしゃぶしゃぶしてしまっていました。外側は半煮え、内側は生というバランスがたまらん(*´ｪ`*)

ぶりしゃぶという食べ物がこんなに美味しいだなんて今まで知らなかったというのが本当に悔やまれます！でも、ぶり1本を購入することはなかなか無いことですが、ぶりさくが手にはいればいつでもぶりしゃぶはできる、ということですもんねー！これはぜひまたやりたいと思います。

そうそう、切り取ったブリカマはしっかり塩をしてしばらく置いたあと、フィッシュロースターでじっくりと焼いて塩焼きにしました！

こちらも良かったですよ〜脂身がとってもジューシーで、パリパリとした皮としっとりフワフワな身は、とろけるような食感と身の甘さで驚くほどでした！

一つ失敗したと言えば、カマの厚みがあまりにもありすぎて上側のヒーターに触れてしまい、表面が焦げ気味になってしまったということかな・・・。

頭や骨の部分は、水で血を洗い流した後、ザッと熱湯をかけて霜降りにし、コトコト煮てあら炊きにしました！これもまためっちゃ美味しかったのですが・・・あまりにブリしゃぶのインパクトが凄かったので、サイドメニューは影が薄く・・・(-_-)

本当ならば「ぶり大根」や「ぶりの照り焼き」も作ろうと思って、ヨシダソースやら色々と準備はしていたのですが、ブリしゃぶが売れまくったので切り身は作らず、ほとんどが刺身カットとなってしまいましたー。

こんなに美味しいのに、なんだか他の食べ方をするのが勿体無いような気になってしまいまして・・・。ぶり大根用の大根は、ほとんど大根おろしとなって消えてしまいました。笑

色んな食べ方をしたとはいえ、食材はブリだけだったので飽きるだろうなーと心配していたのですが、実際のところ全くそういうことはなく、子ども達にと思って用意していた鶏の唐揚げなど他の料理は余ってしまいました。皆、ブリに夢中。完全にブリにメロメロでした。

そんなわけで、総勢9人でお腹いっぱいブリを堪能することができました〜！！いやーめっちゃ幸せだった！

十分過ぎるほどお腹も満たされ、さらに大きなぶりさくが2本残ってしまいましたので、これはそれぞれの家庭用にとお土産としてお持ち帰りすることにしました。もちろん、翌日も刺身で大丈夫！長く保存したい場合は冷凍しても良いですし、以前紹介したごまぶり醤油漬けにしても美味しいですよね〜(*´ｪ`*)

総評として

今回は、タラバガニの代わりにブリ1本に挑戦してみたのですが、全然アリでした！大満足で幸せな年末を過ごすことができましたよ〜！！買ってよかったです！

しいてマイナスポイントを上げるとするならば「食べるその日にコストコに受取に行かなければならない」ことくらいかな。年末のコストコは本当に人が多かった！久しぶりに入口で並びましたもん。

あとは「生の魚だから新鮮なうちに食べなければならない」ということですが、これはまぁ年末限定の商品なので人が集まる時に皆で食べることが前提ですよね。食べ手が多ければ食べきれない心配はありませんし、残った分は冷凍保存するという手もあります。

「自分でさばいて調理しなければならない」というのは、一見時間がかかって面倒なことのようにも思えますが、それ自体をある種のイベントとして楽しむことができましたので、むしろメリットのように思えました。

調理の時間が無いという場合は、お魚屋さんに持ち込んで、お金を払って刺盛りにしてもらうというのも手ですが・・・大きな魚を自分たちの手でさばくというのも達成感があり面白いものですよ。

ぶり1本丸々買うというのはなんとも思い切った買い物のようにも思えるのですが、6,380円で大人5人、大人並みによく食べる子供2人、2人の幼児でお腹パンパンになれるだけでなく、お土産まで付いてくる量でした。

幼児分は抜いて計算すると、1人前おおよそ911円でブリのフルコースが堪能できたということですからねー！間違いなく、お値段以上の満足感があります！

ちなみに、このブリの養殖・加工をしているニッスイグループの黒瀬水産による公式通販で同じぶりを注文しようとすると、料金は税込10,000円（送料込）なのだそうです。やっぱりコストコは安い！！

我が家に年に一度のまた新しい恒例行事が生まれた予感・・・また来年も皆で集まってワイワイ美味しいものが食べられるといいなー。

おすすめ度：★★★★★