辛子明太ばらこ

かねふく　辛子明太ばらこ　30グラム×20
購入時価格　1,398円

いか明太柚子風味という商品を紹介した際にもお話しましたが、福岡名物として名高い「辛子明太子」を、福岡県民は毎朝ご飯にのせて食べているわけではありません。

基本的には高級品としての扱いでして、福岡土産や贈答品として利用されることがほとんどだと思います。自宅用としては、そういう贈答品を購入する為に専門店へ行った時、「切れ子」という型崩れした明太子が通常より安く販売されているものを、お土産ついでに買うことが多いかもしれません。

安いといっても250グラム入りでおおよそ1,000円位かなー？形は悪くても味は専門店のものと同じで美味しいんですよー。それでもスーパーで売っている明太子よりも断然高いから、美味しいけど頻繁に買うって感じではないんですけどね。

今回購入したのは福岡の大手明太子メーカー「かねふく」の辛子明太ばらこです。

「ばらこ」とは明太子の形状のことでして、明太子の皮が切れたものを「切れ子（きれこ）」というのに対し、皮を取り外し、明太子の粒のみの状態のものを「ばら子（ばらこ）」と呼びます。

この商品のとっても良いところは、「バラコスティック」ということで、1袋30グラムのばらこがスティック状の袋に詰められており、冷凍庫で販売されている冷凍食品ということなんですよね。

私にとっては明太子ってやっぱり高級品なので、たっぷり食べたい！というよりは、大事に食べたい！という気持ちが強く、1腹を何日かかけてちびちび食べる感覚なのですが、冷蔵庫で保管しているとどうしても日持ちが心配になってしまうわけでして・・・

その点この商品ですと冷凍食品なので冷蔵よりも断然賞味期限が長いですし、必要な分量だけ解凍することができるので無駄がありませんよね。これは嬉しい！

名称：辛子明太ばらこ
原材料名：すけとうだらの卵（米国又はロシア）、醸造調味料、食塩、水あめ、果糖ぶどう糖液糖、唐辛子、でんぷん、かつお節エキス、しょう油、調味料（アミノ酸等）、増粘剤（加工澱粉、増粘多糖類）、酸化防止剤（ビタミンＣ）、発色剤（亜硝酸Na）、着色料（黄色5、赤106）、酵素
内容量：30グラム×20
賞味期限：購入日より7ヶ月先まで
保存方法：-10℃以下
※原料現在地は前年の取り扱い実績の多い順に記載。解凍後はお早めにお召し上がり下さい。一度解凍したものを再冷凍することはお避けください。

1本30グラム入り。こちらが平たく20本横に並べられてパッキングされていますので、外装は大きいように見えて実際はかなり薄い袋です。

なので意外と冷凍庫のスペースは大きく取らずに保存することができます。スティック状なので外装をはずせば隙間に詰めて保管することもできますね。

しかしこのビジュアル・・・どうみても明太子には見えない。。知らない人が見たら「これ昔、駄菓子屋で10円で売ってなかった？」って感じ。笑

なんだろう、いかにも着色された！的な色味が私はちょっと苦手だなぁ。辛子明太子はもともと、パッケージの写真などに使われるような真っ赤に着色しているタイプと、全く着色しない「無着色」のタイプの2種類が置かれていることが多いんですよ。味付けの違いは無いのでどちらを選ぶかは完全に好みなのですが

ただ、このばらこに関しては「赤い辛子明太子」というより、少し蛍光ピンクっぽい色で、私が知っている着色タイプともだいぶ違うように思えたんですよね。いつも見る辛子明太子の色ではないのでちょっと違和感がありました。

特に解凍方法などは書かれていませんでしたが、料理の途中で冷凍庫からスティックを1本取り出して適当に放置していたら、料理が出来上がっている頃には完全に解凍できていました。もっと早く！という方は袋ごと流水解凍だとさらに早く解凍でき、すぐに食べることができます。

袋を破って出してみると・・・ツブツブ感は少なくかなり緩め。ちょっとしたスプレッドみたいな柔らかさで、塗り伸ばしたり、食材に絡めたりなどといった加工は難なくできそうです。

ご飯に乗せて食べてみたのですが・・・個人的には私が期待するような辛子明太子の味ではなかったかな。プチプチという明太子特有の食感はほとんど感じられません。もしかして解凍方法が悪かったかな？と、試しに冷蔵庫でゆっくり解凍してみたりもしましたが、特に食感は変わらないように思えました。

味は唐辛子の辛味ではない塩辛さと、ちょっとだけ甘味があります。味は濃いですが、これだけで白飯が山ほど食べられる！って感じではないです。

この商品はそのままご飯のお供にするというよりは調理用として利用する方が断然美味しく食べられると思いました。

実際、パッケージの裏には「めんたいレシピ」というばらこを半生うどんにフライパンで絡めて味をつける「明太焼きうどん」と、手作りチーズにバラコを練り混ぜてパンに塗る「めんたいチーズブレッド」の作り方が記載されており、調理用としての活用を推奨されているような雰囲気です。

明太子を調理で使う為に皮を剥いだりする手間がいりませんし、濃い味なので調理用にはピッタリ！

明太子パスタにしたり、マッシュポテトに混ぜ込んでタラモサラダにしたり、厚焼き卵に入れてみたり、マヨネーズと合わせてディップ用のソースにして野菜やパンに塗ってみたり。

冷蔵庫にあったマスカルポーネチーズに辛子明太ばらこを多めに混ぜてスプレッドを作り、それを半分にカットしてトーストしたディナーロールに塗って食べると最高に美味しかった！！

マスカルポーネの甘さとコク、辛子明太の塩辛さがいい感じにマッチします。綺麗に混ざって色味も鮮やかで見た目も良いですしね。

そうそう、福岡にはバターと明太子を合わせてペースト状にしたものをフランスパンに塗って焼いた「めんたいフランス」なるものがパン屋さんでよく売られているんですよ。このばらこがあればめんたいフランスを自宅で再現出来るかも？なんて思ったりもしました。

辛子明太子の味そのものについては普通に売られている辛子明太子には敵いませんが、「調理用」として考えると十分に美味しく食べることができます。

なにより使いきりの量なので気軽に使うことができる上、冷凍保存なので賞味期限が長いのも嬉しい！生の辛子明太子のように「早く食べなきゃ！」なストレスに苛まれることがありません。

アイデア次第では上記のレシピ以外にもまだまだ使い道がありそうですね。

おすすめ度：★★★