プレスンシール　簡易密閉ラップ

GLAD Press’nSeal（プレスンシール）30センチ×43.4m　3本入
購入時価格：1,038円
参考価格：1,938円（2022年8月）
ITEM# 350086

GLAD（グラッド）と言えば、消臭機能付きの紐付きゴミ袋が我が家での認識なのですが、その商品と同様、鮮やかな黄色のパッケージにGLADの赤いロゴマークが目をひくプレスンシールという商品があります。

簡単に言えば、より密着度が高いラップのようなものでして、2枚のプレスンシールで食材を挟み込み、手で周りの空気を抜きながらぴっちり包むことができます。

さすがに真空パックとまではいきませんが、食品に直接触れる空気の量を限りなく少なくすることができるので、ただラップに包んでおくよりは空気に触れさせること無く保存ができるというわけです。

私はコストコに通う前からSANYOの真空保存機フードシーラーを愛用していたので、初めてプレスンシールを見た時は正直あまり必要性を感じなかったんですよね。

しかしフードシーラーのような機械だとどうしてもかさばって邪魔だし、専用袋は結構なお値段するのでちょっと手を出しづらいという方には、このプレスンシールはお手軽で便利なのかもしれないなぁーくらいの印象でした。

今回は、フードシーラーを持っていないコス友とのシェアです。43.4メートルのラップが１本346円だと思うとなかなかお高いラップだなという印象。普通のラップとは違うので比較すること自体、無意味な気もしますが。。

まずはサイズ。幅は30センチと普通ですが、巻の太さが普通のラップと比べると3倍くらいありますので、いわゆる一般のラップ収納箱みたいな場所には入りませんので注意！

使い方は片手で箱を持ち、もう片手でシートを引き出す、ごく一般的なラップの取り出し方と同じです。カッターの切れ味は少々難ありですけどね・・・（いつも綺麗に切れない）

半透明のシートで、シートの片面がぺたぺたしたシールのような加工になっています。これはグリップテックスという特殊加工（フイルムの表面に小さな突起）でこれにより2枚のシートを密着させ、空気を外に逃がし密閉状態を作るというわけですね。

従来のラップでは付きにくい木製の器やタッパーみたいなポリプロピレン製の容器などにもしっかり付着し、密閉することができます。

圧迫するとくっつき、引っ張ると離すことができ、粘着剤を使用していないので、何度でも繰り返し圧着できるという構造になっています。

一番オーソドックスな使い方。コストコの豚バラ肉を挟み込んでみました。周りをプレスすると、その部分が圧着し空気を外に押し出してくれます。空気に触れずに保存できるので、このまま冷凍すれば霜が付くことなく、酸化や乾燥による劣化を抑えることができます。

はじめて使用した時は、うまく空気を抜くことができずに若干手間取ってしまいましたが、コツを掴めば本当に機械で空気を抜いたように綺麗に密閉させることができます。

また、この状態でそのまま冷凍庫に入れることができるので、ジップロックのようにかさばることがなく省スペースで保存がOK。

食べる時は、解凍前に必要な分量のみ周りをハサミでカットして使うのですが、残りをそのまま冷凍庫に戻すことができるのは良いなと思いました。フードシーラーだと同じ袋に入れたものに一度ハサミを入れると真空じゃなくなってしまうので、残りを冷凍庫に戻す前にいちいち脱気処理が必要なんですよ。これって意外と面倒なんですよねぇ。。

使い方の例は箱の側面にも書かれています。飲みかけのジュースの封や、鮮度を保ちたい野菜の保存、サンドイッチバッグの代わりとして、食品を食器ごと一緒にプレスして保管したり、食品のみならず作業台の汚れ防止や旅行時のローション類などのボトルの持ち歩きなどにも。

吸着力はかなりなもので、水っぽいものをシールしても外に液体漏れすることもなければ、逆に流水解凍しても中に水が入ることもありません。

また、パンのようや柔らかいものでも形状を潰すことなく、ふんわり包み込み綺麗な状態で保存ができるというのも、フードシーラーでは難しい保存方法だったので使えるなぁと思いました。

ちなみにうちでの使い方はこんな感じ。乾燥ボルチーニ茸など瓶に詰替えた乾物の保存や、別容器に詰替えた調味料の湿気防止、食べかけのもも缶の密閉とか。

あと、ジュースなどを入れたグラスの縁にぴったりシールしてシール部分にストローをぷすっと指しておちびに使わせたりもしています。これならおちびがグラスを倒しても大丈夫！

また、少ない荷物でお出かけする場合。前回紹介したサンドイッチバックにおちびのオムツを1枚だけ入れて持ち運ぶのですが、その中にプレスンシールで密閉したおしり拭きを数枚だけ持っていくんです。

うちはカークランドのおしり拭きを使っているのですが、持ち運び用に使用するには大きすぎてやぼったいんですよね。

その点プレスンシールで小分けすれば水漏れ無し、乾燥せず省スペースで持ち運びが可能。なおかつ必要分だけ取り出し、使わない分は再び密閉しておくことができます。これを一度使い出したらめっちゃ便利で手放せなくなりました。

アイデア次第で、まだまだいろいろな用途で使うことができそうですね。

原材料：ポリエチレン　耐熱温度：70℃　耐冷温度：－46℃

冷蔵、冷凍、電子レンジ（解凍のみ）で使用可能。レンジのあたため、ボイルやオーブン、直火には使用できませんので注意です。

このプレスンシールの私が一番気に入っているところは、一度剥がしたシールでも密着力が下がらす何度も再利用できるという点！これは本当に便利！

いや、一度使ったプレスンシールを大事に保管して繰り返し使うという意味ではなくてですね。

例えば冷蔵庫に入れている生ハム。味が落ちないように空気を抜いてプレスンシールで密閉保存。食べる為にはもちろん1度剥がさなければならないのですが、剥がして必要分だけ取った後、再び同じように圧着し、空気を抜けば元通り保存することができるんですよ。

ラップだと一度剥がすとクチャクチャになるので同じものを使うなんてあり得ないのですが、こちらならば包むのを失敗しても剥がして包み直すことも簡単にできます。フードシーラーだと開封する度にいちいち機械を使って脱気圧着処理をしなければならないので、その点気軽に取り出し、気軽に密閉保管ができるプレスンシールは便利です。

私を含め、フードシーラーを持っている方にとっては必要が無い商品だと思っていましたが、実際に使用してみて印象が変わりました。

機械を使って完全に脱気密閉し、そのままレンジ調理やボイルなどができるという点ではフードシーラーの方が長けていると思うのですが、プレスンシールの方が圧倒的に手軽に使用できる上、食品以外での勝手が良いので、挟み込む物によって使い分けることができれば、フードシーラー愛用者にとっても便利な商品だと思いました。本当に使い方次第ですね。

コストコで買い物をすると大容量の食品を小分けして冷凍するという機会が多くなるので、プレスンシールのように簡単でより保存性を上げることができるという製品は、なかなかコストコユーザー向けの商品だと思います。

今までありそうで無かった商品って感じ・・・。海外では結構流通しているようですが、日本ではなかなか手に入る手段が限られています。海外輸入商品を気軽に購入できるコストコならではの商品ですね。

＜2012年10月追記＞

読者様よりプレスンシールの使用後にベタベタが残るとのコメントを頂きまして、アメリカの製造元GLADよりグリップテックス技術について調べてみました。

プレスンシールの凹凸部分に、圧力が加わった時のみに反応する接着剤が使用されているそうです。

FDAという日本で言う厚生労働省に当たる、アメリカの食品や薬品に携わる機関で、食品に直接貼り付けても良い、いわゆる「食品用接着剤」として認められている成分（チューインガムと同じ成分）とのことです。口に入れても一応問題ないとされている成分のようです。

接着剤を使用しないと書かれていた情報を鵜呑みにし、間違った内容を記載してしまいました。混乱させてしまい申し訳ありません。

私もプラスチック、陶器、ガラスの容器などで実験してみたところ、長い期間張り付けていたものにベタベタが残る現象がみられました。

食品などには明らかにベタベタが張り付いた感じは見られませんでしたので、もしかしたら貼り付ける物によって接着力（吸着力？）が違うのかもしれませんね。

チューインガムと同じ成分であれば油溶性のはずと考え、食用油を馴染ませて拭きとってみたら良い感じにベタベタが取れたように感じました。

私が個人的に試した結果なので、確かな解消法ではないのですが・・・ベタベタにお困りの方はよかったら一度試してみてください。

おすすめ度：★★★★★