コストコの冷凍保存したお肉を美味しく食べる方法(下ごしらえ)- 牛肉肩ロース焼肉編
コストコで販売されているお肉はどれも1kg以上のまとめ売りになるので、バーベキューやホームパーティーといった大人数で食べるといった機会でもなければ、賞味期限内に美味しく食べきってしまうということはなかなか難しく、食べきれない分は冷凍保存している、という方が多いと思います。
ところで皆さん、冷凍保存したお肉はちゃんと美味しくいただけていますか?
冷凍する前よりも更に美味しく!というのは無理な話ですが、せめて冷凍する前と同じくらいのクオリティで美味しくいただきたものですよね。
最近の我が家の話なのですが・・・その日はとても忙しく、帰宅するや否や1分1秒でも早くご飯が食べたい!というくらい、家族みんなお腹ペコペコだったんですよ。
そして、なんだかとってもお肉が食べたい気分だったので、こういう時のためにいつもストックしてるUSAプライムビーフ肩ロース焼肉を取り出してガーッと焼いて、メイン料理にしたのです。
・・・・が、この時に食べたお肉が、それはそれはもう〜硬くて硬くて!( ;∀;)肉質も硬ければ筋も噛み切れず、旦那氏には「これって本当にいつもと同じお肉なの?」なんて、言われてしまう始末・・・。
もちろんお肉はいつもと同じものを使っていたのですが、その日はとにかく早く食べたい!!( ゚д゚)な気持ちが先走りすぎまして、いつもとはちょっと違う方法で調理してしまったんですよね。。というか、いつもだったら当たり前に行っている作業を省略して、手を抜いてしまったのです。
調理時間を短縮して、できるだけ早く食事ができるように・・・と自分なりに考えてのことだったのですが・・・結果、とても残念なことになってしまいまして、食材も勿体無かったし、楽しいはずの食卓が微妙〜な空気になってしまいました(T_T)
その時に、例えお肉が同じものだとしてもちゃんと調理しなければ、まるで違うものになっちゃうんだな・・・これだったら、どんなに品質が良いお肉を買ったとしても意味がないよね〜と、思ったのです。
それと同時に、ちょっと心配になっちゃったんですよ。
私はブログ内でもお肉の冷凍保存を推奨しているのですが・・・もしや、私がオススメしている通りに冷凍保存したお肉を、実際は美味しく食べることができずに「失敗したー!やっぱり冷凍したお肉は美味しくないじゃん!( ゚д゚)」なんて思ってしまい、コストコでお肉を購入することを諦めている方もいらっしゃるのではないか・・・?と。
そんなわけで今回は「冷凍したお肉を美味しく食べる方法」として、失敗しない調理方法をお伝えすることにしました!
コストコで購入したお肉はポテンシャルを充分に引き出して調理することができれば本当〜に美味しいですし、それは一度冷凍保存したとしてもほとんど変わりません。これは自信を持って言えます!
とはいえ、こうやって調理すればレストラン級の味わいになるよ!!といった、大それた事を言うわけではなく・・・我が家でいつも行っている、冷凍肉の調理の仕方を紹介するだけなんですけどね。(;´∀`)
もし「冷凍したお肉って何だか上手に調理できないんだよね。あまり美味しくないんだよねー。」という方がいらっしゃれば、騙されたと思って今回の方法を一度試してみてください!
焼き方1つ、ポイントを抑えるだけでこんなにも味わいが違ってくるんだと、きっと驚かれると思います。
今回、例としてあげるお肉はUSAプライムビーフ肩ロース焼肉です。
細かいことを言えば調理するお肉の部位やら脂の乗り具合、厚みやらで、美味しく調理する方法というのは微妙に違ってくるのですが、とりあえず今回はコストコの「肩ロース焼肉用カットの牛肉」を使う前提でお話を進めさせて頂きますね。
その1 お肉を冷凍するときは絶対1枚ずつ!
まずはこれ。調理前の話になるのですが、肩ロース焼肉用のお肉は面倒でも、1枚ずつラップ(もしくはプレスンシール)で包んでから冷凍保存した方が良いです。写真は1枚ずつプレスンシールで小分けしたのち、お肉を三つ折りにしている状態です。
コストコの焼肉用は一般的な焼肉用スライスと違って、お肉1枚が150〜200gとかなり大きめなんですよね。で、例えば4人家族で一食分と考えると、ついつい4枚くらい一気にまとめてラップで包みたくなってしまうところなのですが・・・
1枚ずつに小分けした方が解凍を失敗しにくいですし、1枚ずつの方が食べる人数によって分量の調整がしやすいです。
あと、中にはサイズが大きくて保存しにくいという理由で、冷凍保存する前に使いやすいサイズにカットするという方もいらっしゃるかもしれません。が・・・これは私の持論なのですが、お肉はできるだけ大きな状態のまま焼き、あとでカットした方が旨味が逃げにくく、美味しく調理できるように思うんですよね。
なので、冷凍庫のスペースの都合など、ご家庭によっていろいろと事情はあると思いますが、特に理由がなければできるだけカットせずに1枚の状態で冷凍保存することをオススメします。
そして・・・できるならば、小分け保存するのはコストコでお肉を購入し、持ち帰ったその日のうちに行った方が良いです。食べるにも、冷凍するにも鮮度が良いうちの方が良いに決まってますからね。。
我が家の場合、写真のようにジップロックフリーザーバッグにひとまとめにし、わかりやすいように名前を書いて、冷凍庫に入れています。
もしもうっかり5枚くらいまとめて冷凍しちゃった!という場合は、後述するレンジ解凍ではなく前日から冷蔵庫に移し、少しずつ解凍する方法で解凍してください。
その2 一番大切なこと!お肉は必ず常温に戻す!
お肉を美味しく調理するための条件としてはもはや常識ともいえるポイントなのですが、これは本当に本当〜に大事です。
凍ったままのお肉をそのままフライパンで焼く!なんていうのは論外ですし、半解凍でも駄目!必ず、しっかり常温に戻してから調理を始めるようにしましょう。
お肉が冷たければフライパンで焼くのに時間がかかるだけでなく、表面は焼けているのに中の方は生焼けという状態になりがちですし、中まで火を通す頃には外側は火が入りすぎて肉質が硬くなってしまいます。これは特に赤身の部分が多いコストコのお肉全般に言えることです。
私が今回失敗したのは、この「常温に戻す」という作業を怠ったからなんですよね〜。微妙〜にお肉がまだ冷たいままで火入れをしてしまいまして・・・いや、わかっていたんですよ。でも、めちゃくちゃお腹空いてたし、ちょっとくらいなら大丈夫かな〜?と思って、冷たいまま焼いた結果が大失敗です。
もう少し我慢できていれば・・・( ゚д゚)
丁寧に準備するのであれば、冷凍保存しているお肉を食べる前日くらいに冷蔵庫に移動させておき、凍った状態ではなくいわゆる「生肉」の状態に戻しておくのが一番です。
ちなみに冷蔵庫から出したばかりのお肉も「常温」ではありません。できれば、調理する30分前までには冷蔵庫から出して常温に置き、フライパンに入れる直前はお肉表面の冷たさが無くなるくらいにしたいものです。
ただ・・・現実問題、なかなか一晩かけて解凍するなんて手間はかけられないわけですよ。
私の場合、前もって献立を考えておくということはほとんどなく・・・「今日はなんだかお肉な気分〜!」という時に、サッと冷凍庫から取り出して調理することがほとんどですしね。
なので、そんな時は電子レンジを使って解凍します。
その3 電子レンジの解凍モードは使わない
お肉を電子レンジで解凍する際の注意点は「解凍モード」を使わないこと。
これはある意味、一番大事なポイントになります。解凍をレンジ任せにするのではなく、自分の目で、手触りで、手の指で感じる温度で、上手に調整しながら解凍する!というわけですね。
私が行っている方法を具体的に説明させて頂きますと、肩ロース焼き肉用をラップで包んだものをレンジ庫内の中央に置き「500ワットで20秒温める」を上下ひっくり返しながら繰り返し、様子を見ながら少しずつ解凍するようにしています。その際、必ず一枚ずつ解凍するようにして下さい。
お肉のサイズにもよりますが、おそらくこの作業を4〜5回繰り返すことで、まだちょっと冷たいけど、カチカチに凍った部分はなくなったかも!・・・という、いい感じの状態を作ることができます。(最終的には数秒単位で調整したりもします。)
ちなみにこの時点でお肉を温めすぎてしまうと、煮えてお肉の色が変わってしまうだけでなく、加熱ムラができたり、無駄にドリップが出すぎて旨味が逃げてしまうので注意が必要です。
目安としては、ちょっと早すぎるかな〜?くらいで取り出し、あとはラップを取り除いてお肉を広げ、常温に放置しておきましょう。(我が家の場合は30分くらい)
最初はこの加減が難しいんですけどね・・・でもおそらく、何度か挑戦しているうちに程良い加減が分かってくると思います。要するに一気に長い時間加熱をしない+お肉は平らに伸ばして均一に解凍するということが大事です。
すみません、なんだか電子レンジの解凍モードは使えない!みたいな言い方になってしまっていますが、これは単純に私が電子レンジの性能を信用していないだけです(´∀`;)
メーカーさんによっては、ボタン1つで最適な状態に解凍できるものもあるのかもしれませんが、私の今までの経験上、解凍モード頼りで温めると大抵ちょっと火が入りすぎてしまうパターンが多いんですよね。。
そうすると、焼く前からお肉の中に詰まっている肉汁・旨味がドリップとなって流れ出てしまい、結果旨味の無いパッサパサな味のお肉に仕上がります。これは本当に勿体無い!(゚д゚)
加熱時間が10秒違うだけでもお肉の状態は大きく変わってしまうので、その微妙〜な加減はやはり、自分で調整した方が失敗しにくいんじゃないか・・・というのが、私の結論です。
その4 塩を振るのはお肉を焼く30分前
私の場合は、お肉を常温に戻す過程のついでにお肉の両面に塩を振っております。
塩の分量はちゃんと測っていないのですが・・・なんとなくお肉1枚につき、ヒマラヤンピンクソルトのミルをガリッ!ガリッ!ガリッ!と3回くらい。これを両面行うようにしています。
料理本なんかを見ていると、お肉は火入れ直前に塩を振った方が美味しい!旨味が逃げない!なんて言われていますし、それも重々承知しているんですけどね・・・。
でも、実際に何度もお肉を焼いてみて気がついたのですが、火入れ直前に塩を振って調味してもなんとなくお肉の中の方まで味が入っていかない感じで、お肉の味と塩味があまり融合していないなーと思ったんですよ。
そんなわけで私の場合は、事前に塩を振っておき、塩の結晶がお肉にしっかり浸透した状態まで待ってから焼くようにしています。
すみません・・・まだ焼き始めてもいないのに、うっかり話が長くなってしまいました(^_^;)
でも今回のお話はどこも省略できるところがなく、大事な内容ばかりなので2回に分けてお話したいと思います。
次は「火入れの方法」について!
コメント
焼き方編が気になる所ですが、「ステイ」して待ってます♪U^q^U
ウチは三つ折りにせず、一枚ずつ完全に平面を目指して冷凍し…
解凍はデカいアルミの鍋をひっくり返して上にのせるか、ステンレスの流し台にベッタリと拡げてのせてます。
熱電導率の良い金属平面で、焼肉カットやスパイラルハム程度の厚さなら、結構上手に解凍出来てます。
ジットリ待ってたけど続編は明日ですかね!
すごく聞けてよかったコツばかりで「火入れ編」楽しみです。
「今回の肉はハズレだわー」と思ってたのが自分のずぼらが原因っぽいと知り、お肉とお店に申し訳ない(´Д`)
これは助かります!
まさにコス子さんのおっしゃる通り!
冷凍したお肉は美味しく食べられないので遠のいてました。。
コストコのお肉は安くて美味しくて日々食べたいので、実際にやってらっしゃる方法を教えていただけたら1番嬉しいです。
お肉の三つ折りいいわーマネしよー!と思ったのですが、三つ折りだったら平らに戻るまで解凍しないとプレスンシールもはげないし、レンジ解凍もできないですよね!?
そうなんですよね〜本当は平らなまま冷凍するのが一番良いんですけどね。ただ、大きさにバラつきがあることと、ものによってはジップロックに入りきらなかったり、冷凍したものを取り出しにくかったりすることもありまして、いろいろな事情を加味した結果、我が家はこの方法に落ち着いております。
ちなみに解凍する際は、少しずつレンジで解凍する工程の途中でそーっと平らに戻しております。三つ折りのまま最後まで温めると解凍ムラができてしまうので、できるだけ平らなままの状態で解凍することをオススメします。
牛肉への塩振りのタイミングは、
直前派閥と、約30分前派閥に、だいたい二分されますね。
肉質への理屈としては前者、味としては後者を支持しています。
自分で調理して食べる場合は、30分前位がちょうど良い塩梅で好きです。
料理の常識を覆す説をたくさん出していらっしゃる方がTVで話していたことをチラッと耳で覚えているだけで、ちゃんと確かめてはいないんですが…
お肉が「常温になるまで待つ」のではなく「常温にする」のだと。密閉袋に入れて45℃くらいのお湯に何分かつける、みたいな方法だったと思います。放置するより均一に、早く、ドリップを出さず、変質を防ぐ方法だと話していた記憶があります。
おもしろい方法ですね〜(゚∀゚)興味あります!私の中の常識では、急速に解凍してお肉に負荷をかけると、細胞壁が壊れてドリップが出やすい・・・なので、たとえレンジ解凍したとしても冷たい状態で取り出し、後は常温でゆっくり解凍するという方法を取っているのですが・・・でもこれだとやっぱりレンジから取り出してからの時間が長いので、すぐに調理!というわけにはいかないんですよね。。ぱぱっと常温に戻して調理できればさらに時間短縮できて嬉しいんだけどなぁ〜。
冷凍マグロは解凍する際、一旦30〜40℃の温塩水に漬けて温度を上げ、マグロの変色やドリップの流出を抑えると言いますが、同じような理屈なのかな?
「50゚C洗い」です。
食品によって、時間が違います。
手間はかかりますが、食材が美味しくなります。
「70度蒸し」と併用すると、ダイエットにも。
冷凍肉の場合は、2~3分
そのままお湯に入れて洗い、少し芯が残った状態でお湯から引き上げ、
冷水に取って冷やす。
厚みのある肉の解凍に向いている。
参考に ↓
50度洗いの方法一覧 冷凍食品・加工食品・塩蔵品
https://goo.gl/nrfztE
今はいろんな解凍法がありますよね。一通り試したけど、刺し身等の生で食べるお魚は氷水解凍が美味しいですし、肉はチルド室でゆっくり解凍ですよね。我が家はレンジがないので、結局これしかできないのですが(^_^;)
50℃洗いは肉ではやったこと無くて、野菜ではやってみたことありますが、なんと言うか野菜が生き返りますよね。解凍にも応用出来るんですね~。
10年前の電子レンジの解凍は火が通り過ぎて使えなかったけど、去年買った電子レンジはまだちょっと足りないくらいの丁度いいところで解凍してくれるので、助かってます(^ ^)
わが家はラップ→アルミホイル→ジップロックで冷凍してます。
最初は、別の物に使おうと切ったホイルを使わなかったので『これ、どうしよ?』と無駄にしたくないケチ心からの発想でした。
霜焼けもせず凍結も解凍も早いような気がします。
ホイル切っちゃった!と持て余した時に是非お試しください(*^_^*)
同様のコメントして失礼いたしました。
本当にきれいですよね?
コストコのアルミホイルは心置きなく使えるので、だだくさ(常滑弁ですいません)に使えるのでありがたいんです?
ラップ+アルミホイルは作業工程が増えるのが億劫に感じてしまいやってないのですが、確かに中途半端にホイル切っちゃってどうしよう〜って事、ありますよね。なるほど!冷凍保存用に使ってしまえば無駄がなくなって良さそうですね〜!
冷凍保存したお肉の美味しい食べ方のところに失礼します。
お肉のプロ(肉屋さん)に聞いた話しですが、
ラップ(プレスンシール)で包みそれをアルミホイルで包みジップロックで保存するといいそうです。我が家は魚も肉もそうしてジップロックに名前つけて保存してます。
なので、コストコのアルミホイルが重宝してます。
アルミホイルで包んでるとかなり冷凍保存出来て、冷凍焼け⁉︎が防げてきれいです。
話が逸れてすいません。
次回の美味しい焼き方講座?楽しみにしております。
失礼いたしました。
ラップ+アルミホイルの冷凍法は以前読者様から教えてもらったことがあるのですが、どうしてももう1アクション作業が増えることを面倒に感じてしまい、未だ試せずにいました・・・。
でも、それで保存状態が明らかに良くなるということであれば、ちゃんと試すべきですね〜参考になります(-_-)
「500Wで20秒を繰り返す」
早速やってみました。
シャリシャリくらいまで解凍し、アルミのバットで挟んで放置したらバッチリでした!
うちも解凍モードだと、部分的に加熱されがちだったので、もうその心配がなくなりました。
コス子さん、ありがとうございます!!
早速試して頂きありがとうございます!実際にやってみた!というコメントを頂くと、記事にしてよかったなぁ〜と嬉しくなります(´艸`*)
いつも楽しみに見ています。
今までレンジの解凍モードを使ってましたが、解凍を通り越しお肉の色が変わることもしばしばあったり・・・ 冷凍したお肉の調理がおっくうになってました(;´д`)
なので500W20秒はホント綺麗に解凍できて、コス子さんすご〜い!!って一人レンジの前で感動しました。
素敵な情報をありがとうございました(^人^)
1つ質問なのですが、プレスンシールは解凍モードしか駄目だという認識で、まだ購入したことがなかったのですが、500wで20秒を繰り返すというのは大丈夫ですか?それが大丈夫であれば、プレスンシールも購入したいですし、解凍もこのレンジの方法でやってみたいです!